記事の詳細

「離婚をしたいが弁護士を雇う費用が捻出できない」「どこに相談すればいいかも分からない」そのような悩みを持つ人のために作られたのが「法テラス」です。場合によっては無料で法律相談を受けることも可能です。

 

法テラスを利用する 法テラスとは?

法テラスとは、平成18年に設立された法務省管轄の日本司法支援センターのことを指します。弁護士に相談したいが経済的に余裕がない、どこに相談して良いかわからないという人を救済すべくできたのがこの法テラスです。

民事・刑事を問わず、あらゆる法律に関する情報やサービスの提供を全国で受けられるようにすべく、借金・離婚・相続などの悩みに応じた相談窓口を全国各地に設けています。

法テラスでは、法律に関するお役立ち情報や相談窓口についての情報提供、弁護士や司法書士費用の立て替え、犯罪被害者への支援などのサービスが受けられます。無料相談が3回までできるようになっているため、自分と相性の良い弁護士を選ぶことが可能です。

また、弁護士への報酬が低めに設定されていることから、個人でどこかの法律事務所に依頼するよりも最終的に支払う金額も低くおさえられることが多いと言えます。

 

サービス「代理援助」の申請方法

代理援助とは、法テラスが行っている、資産や収入が少なく弁護士費用が捻出できない場合に弁護士などの代理人を付けるための費用を援助するサービスのことを指します。

代理援助を依頼する場合は、依頼者が法テラスの事務所に出向きそこで法律相談に乗ってもらった弁護士に担当してもらう方法と、法テラスと提携している弁護士に相談した上でその弁護士を経由して審査手続きを行う方法の2つの方法があります。

法テラスで審査手続き後、通常2週間くらいで審査決定が出ます。審査が通過した場合は、弁護士の着手金、実費などの費用を法テラスが一旦全額立て替え、依頼者が分割で払っていく仕組みになっています。結果が出たら実際の手続きに進みます。

ただし、法テラスは誰でも利用できるわけはありません。もともと経済的に困窮している方向けにつくられた制度なので、援助を受けるためには収入や資産について一定の条件が定められています。具体的な審査基準とは以下の通りです。

・勝訴の見込みがないとはいえないこと
・案件が民事・家事・行政に関する法律問題であり、民事法律扶助の趣旨に適していること
・収入が一定額以下であること(カッコ内は東京・大阪など大都市の場合。家賃や住宅ローンがある場合はさらに金額が上乗せとなる)

単身者:182,000円以下(200,200円以下)
2人家族:251,000円以下(276,100円以下)
3人家族:272,000円以下(299,200円以下)
4人家族299,000円以下(328,900円以下)

・保有資産が一定金額以下であること(本人とその配偶者が保有する貯金、有価証券、貯金額、不動産などを含む)
単身者:180万円以下
2人家族:250万円以下
3人家族:270万円以下
4人家族:300万円以下

 

役所を利用する 必要書類や流れなど

法テラスや弁護士を利用せず、夫婦間の協議で離婚が決まった場合は市役所に離婚届けを提出すれば離婚が成立します。協議離婚は、離婚した夫婦全体の9割が利用しているため、最も多く利用されている方法です。

ただし、夫婦の間に子供がいる場合は離婚協議の中で養育費、財産分与、慰謝料、親権、面談交渉などはどうするのかについて、具体的な詳細を決めておかなければなりません。

協議により離婚が成立した場合は、夫婦二人の間で取り決めたことを離婚協議書などの合意文書として書面に残しておきましょう。また、個人の合意文書だけは心もとない場合は、多少費用がかかっても公証役場に出向いて公正証書を作成することをおすすめします。あとから言った・言わないの問題が生じたり、争いが起きたりするのを防止するためにも、公正証書を作成しておけば安心です。

また、夫婦双方の合意もなく自分の意志に反して離婚届けが出された場合には、家庭裁判所に訴えることになります。家庭裁判所に協議離婚無効確認の調停を申し立てて、離婚が無効であることを確認してもらうことが必要です。裁判所を介することで、書類の準備や手続きが煩雑になるため、費用はかかりますがこのような場合はやはり弁護士に相談するほうがスムーズでしょう。

当事者間できちんと話し合がつく場合は、当事者だけで役所の手続きを行うことができます。しかし、何か問題がある場合や、どちらかが離婚する意志のない場合などはやはり弁護士に相談することをおすすめします。離婚となれば養育費、親権、慰謝料、多くの課題をクリアにしなければなりません。離婚を考えているけれど金銭的に弁護士に依頼することが難しい場合は、法テラスであれば無料の法律相談や立て替え制度を利用するなどして、法的手段を取りながら事件をすみやかに解決していくことが可能です。

 

【参考URL】

http://bengoshihoken-mikata.jp/blog/archives/2956http://houterasu.or.jphttp://www.shomin-law.com/sodaniraiHiyoHoritsufujo.htmlhttp://借金返済cafe.jp/houterasu-rikon-hiyou

関連記事

債務整理のことならここ!

離婚相談ならここ!

探偵をお探しならここ!

総合案内所

ページ上部へ戻る