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離婚の相談で弁護士に言われること
離婚しようかどうしようか悩んだことのある人は多いと思います。
私もその一人でした。
私の勤務先の入居しているビルには、弁護士事務所も入っています。
事務員の女性や数人いる弁護士の先生とも会えば挨拶するくらいの顔見知りです。
妻と派手に喧嘩をした日、午後から半休を使って弁護士事務所へ行きました。
私が受付へ行くと顔見知りの女性が「こんにちは」とにこやかに挨拶をしました。
「いらっしゃいませ」ではありません。
そのビルでは回覧板のようにテナント間で受け渡しされるお知らせが時々あったので、それだと思ったようです。
「離婚の相談にきました」と伝えると驚いたようです。
少し考えるような表情をして、「少しお待ちください」と彼女は席を立ちます。
先生へお伺いにいったようです。
しばらくして戻ってくると「本当は予約制なんですが」と前置きをしてから、相談室へ通してくれました。
相談室で対面したのは弁護士の中でも一番若そうな先生でした。
「ご近所さんなので」と苦笑いをしていました。
どうやら予約なしでいきなり来るのはNGだったみたいです。
先生から無料法律相談について簡単な説明を受け、申込書にサインをすると、
先生は脇に置いてある大きなタイマーのスイッチを入れました。
45分のところに赤いシールが貼ってあります。
この事務所では無料法律相談は30分のところを初回のみ45分とサービスになっているそうです。
先生は一層まじめな顔つきになり、離婚について説明をします。
説明の冒頭、「離婚するかどうかの相談ならカウンセラーなどへ」と勧められたことです。
そこなら夫婦円満のアドバイスをしてくれるそうです。
しかし、弁護士となると離婚前提。
すなわち「どうすれば離婚できるか」あるいは「有利に離婚できるか」という話になるとのことでした。
離婚の相談イコール弁護士と考えていたので、これは意外に感じました。
次に先生は「奥さんは離婚すること自体には合意しているのか」と聞きました。
私は「まだ離婚の話を切り出していないので分からない」と回答しました。
先生は「合意していれば理由を問わず離婚はできます。
しかしどちらもまだ離婚の意思表示をしていないのでは弁護士の出番ではないですね」と言って、苦笑いをしました。
離婚をしたい旨を配偶者へ伝えた上で、もしも話し合いがまとまらなければ、裁判を視野に入れて弁護士へ相談するという流れということでした。
どうやら私は弁護士事務所へ来るには早すぎたようです。