わたしは以前から夫の暴力に悩んでいましたが、それを口にすることはできず、離婚ももちろん言い出すこともできませんでした。
夫の機嫌をいつもうかがっていなくてはならず、離婚などわたしの口から言い出せる状況ではありませんでした。
それどころか、暴力は日に日にひどくなっていって、自分の身の危険を感じることもありました。
しかし、誰にも相談することはできずに、ずっと自分の中で解決の方法を探していました。
といっても、どこに逃げればよいのかもわからず、友だちの家に行くと言って家を出たこともありましたが、
結局は夫が居場所を突き止めて迎えに来てしまうということが続きました。
しかも、夫は友だちからするとまったく暴力をふるうような人間には見えないため、
真剣に友達もわたしのはなしを聞いてくれることはなく、まったく取り合ってもらえないのが現実でした。

しかしどうしてもこの状況には耐えられないと思って、まずは市が主催している無料相談会へ行って相談してみました。
そこで出会った弁護士の先生がとても感じの言い方で、わたしを叱ってくださるように今の状況から抜け出さなくてはならないと目を覚まさせてくれました。
まずは、保護命令を獲得できるようにいろいろなアドバイスをしていただき、医師にも診断書をもらったりと具体的にわたしも行動して行けるようになりました。
弁護士の先生にいわれたとおりに、証拠づくりを重ねていって、夫から離れられるようにしっかりとサポートしてもらえました。

こうして弁護士の先生にかかわってもらっていると、
いかに暴力がいけないことなのかを私もしっかりと認識することができて、感覚が正しく戻ってきたように思います。
結果、裁判所へ持ち込んで保護命令を得ることができ、安全な環境に身を置いたうえで離婚に向けて進んでいくことができました。
弁護士の先生にすべてをお任せして、十分な慰謝料も獲得できましたし、何より離婚できたのが夢のようにうれしいです。