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どんなに恋愛関係が盛り上がって結婚しても、長い結婚生活の中で一度や二度は夫婦の危機が訪れるものです。もし相手から離婚話を切り出されたしまったら、どうすればいいのでしょうか?今回は夫婦関係を修復して離婚を回避する方法について紹介します。

 

まずは離婚にならないような生活改善から

そもそも、相手はなぜ離婚を望んでいるのでしょうか?相手が「離婚したい」の一点張りで理由を説明してくれないなど、原因がわからなければ夫婦関係の改善は難しくなります。まずは結婚生活における自分の言動について、次のような点を省みてみましょう。

  • 浮気・不倫を今すぐやめられるか?
    配偶者に対してどの程度の浮気や不倫が許せるかは人よって異なりますが、少なくとも離婚を切り出すレベルは「我慢の限界を超えた」ということです。離婚を回避したいなら浮気・不倫相手とはすぐに縁を切り、今後は一切関係を持たないことを配偶者に真摯に伝えましょう。
  • 相手に我慢させていることはないか?
    もともと他人だった2人が一緒に生活すれば、性格や習慣、好みの違いからのトラブルは当然起こることです。問題は、自分優先の方法でトラブルを解決していなかったか、という点です。例えば、車を購入する際に夫婦で意見が分かれたのに、自分の好みを押し通して相手に我慢させる、といった例です。我慢させた側は気づいていなかったり、忘れているかもしれません。
  • 家庭をないがしろにしていないか?
    これは男性に多い問題点です。仕事が終われば仕事関係者や友人と飲みに出かけて帰宅が深夜になったり、休日も自分の趣味にばかり時間を費やしていませんか?また、家事や子供の世話を配偶者と分担しているつもりでも、楽な部分だけを担当して役割を果たしたつもりになっていないでしょうか?そのようなことでも配偶者の不満は募ってしまうのです。
  • 配偶者と自分の家族との関係に問題はないか?
    結婚すると、配偶者だけでなくお互いの親や兄弟とも家族になります。配偶者とあなたの親が、同居・介護・子どもなどを巡って意見が対立することは珍しくありません。そんな時にあなたが調整役を放棄したり、親の味方ばかりしていれば、配偶者が「これ以上結婚生活を続けられない」と考える可能性もあるのです。
  • 相手が夫婦生活に不満を持っていないか?
    結婚生活が長くなり年齢を重ねれば、性交渉の回数が少なくなることは珍しくありません。特に、出産をきっかけにセックスレスとなるケースが多いようです。夫は妻を女性として見ることができなくなり、妻はホルモンの影響で夫を拒むようになることがあるからです。相手が性交渉を求めているのにあなたが拒否し続けていれば、相手が「結婚生活が破綻した」と考えることもあるのです。

 

実際に離婚を回避した人はどんなことをした?

相手にとって何が不満なのか考えたら、次は行動に移ります。実際に離婚を回避した人は夫婦仲の改善のためにどんなことをしたのでしょうか?

  • 夫婦で本音で話し合った
    夫婦のトラブル解決の基本は、やはり話し合いです。自分の悪いところを指摘されるのは気持ちの良いことではありませんが、離婚を切り出した側の本音にしっかり耳を傾けましょう。相手は言えなかったストレスや分かってもらえなかった苦しみを抱えています。あなたは反論したい気持ちをこらえて受け身の姿勢を心がけましょう。そしてお互いが歩み寄る方法はないか探りましょう。
  • 別居して冷却期間を置いた
    配偶者が不満の感情を爆発させて離婚を切り出した時は、一度距離をおいて相手に冷静になってもらいましょう。冷却期間として一時的に別居してみるのです。あなたにとっても、配偶者がいる生活のありがたさを再認識してこれまでの自分の言動を見直す時間が作れます。このとき重要なのは、別居の提案を「離婚の話し合いから逃げている」と思わせないことです。
  • カウンセリングに行った
    夫婦2人だけでは感情的になって話し合いができないなら、夫婦で一緒にカウンセリングを受けることもおすすめです。まだ日本に根付いていない方法ですが、プロのカウンセラーが間に入ることでお互いが自分の気持ちや相手の気持ちを冷静に受け止めやすくなります。

 

離婚調停を起こされてしまったら

それでも相手が離婚の意思が固ければ、離婚調停を申し立てられる可能性もあります。離婚調停とは家庭裁判所を介して離婚や金銭面に関する話し合いを行う場です。裁判官が離婚を決める離婚訴訟とは違い、交渉で合意形成を目指します。

  • 調停の欠席は得策ではない
    配偶者が離婚調停を申し立てたら、数日後に裁判所から期日を指定した呼び出しの書面が届きます。「行くと離婚の話が進んでしまう」と考えて無視するのは得策とは言えません。調停委員に「自己中心的」「(未成年の子どもがいる場合は)子どもの将来を考えていない」といった悪い印象を与えかねません。欠席し続ければ調停は不成立に終わりますが、審判や訴訟の手続きに進むリスクもあります。また、理由なく離婚調停を欠席すると過料(金銭の制裁)が課される場合もあります。
  • 陳述書を活用する
    離婚を回避するためには、調停委員に自分の言い分をきちんと伝える必要があります。限られた時間の中、口頭で伝えるだけでは不十分なため、陳述書という書面を作成して提出します。陳述書には、結婚後の生活や、夫婦関係が悪化した経緯、離婚をしたくない理由、関係修復のため努力することなどを書きます。

急に離婚話を持ち出されても、まずは冷静になりましょう。話し合いを重ね、生活態度を改めたことで、考えが変わって関係修復できた夫婦もいます。離婚について考えるとき、配偶者との人間関係の課題と法律的な疑問・不安の両方に悩むことになります。一人で抱え込まず信頼できる周囲の人に相談したり、必要に応じてカウンセラーや法律の専門家に相談してみてください。

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