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専業主婦が離婚する場合、離婚と並行して再就職も考える必要があります。特に子供を引き取り母子家庭となる人にとっては、再就職は切実な問題です。就職活動をする時期は?離婚のことは会社側に伝える?再就職に役立つ資格やスキルは?役立つ情報をまとめてみました。

 

就職活動をするなら離婚前と離婚後どちらがいいの?

就職活動をするべき時期は人によって様々です。離婚前に就職活動をした場合、どんなメリット、デメリットがあるのでしょうか?

  • 離婚前に就職活動をするメリット
    離婚前から就職活動を行う一番のメリットは、早めに経済的に自立できることです。就職活動を始めてもすぐに理想の就職先が見つかるとは限りません。仮に離婚後から就職活動をスタートして、なかなか決まらない状態が何ヶ月も続けば、生活費の余裕がなくなってしまいます。また、子どもを保育所に入所させたい場合、就職先が決まっていたほうがスムーズです。
  • 離婚前に就職活動をするデメリット
    一方、離婚前の就活には次のようなデメリットも考えられます。まず、離婚の成立をめぐってもめている場合、慣れない就職活動を同時に行うことは精神的・時間的な負担が大きくなります。慌ただしくて納得いく就職活動ができなかったという人や、疲弊した表情だったため面接官へのウケが悪かったという人もいます。また、離婚より先に就職すれば、調停や訴訟のために仕事を休むこともあるでしょう。また、離婚後の社会保険などに関する変更手続きなどが煩雑になります。

 

子どもが小さい場合はまず最初に預ける環境を整えましょう

専業主婦は、結婚中は子育てに多くの時間を割けましたが、働きに出るなら誰かに代わりに子供の面倒を見てもらわなければなりません。就職活動中や就職後は、それぞれどこに預ければいいのでしょうか?

  • 就職活動中はどこに預ける?
    シングルマザーの世帯は保育所への入所が優先されますが、問題は就職していなければ入所は難しいという点です。就職活動中でも入所できる保育所もありますが、自治体や保育所によって異なります。面接がある日は、自分の親やママ友など身近な人に面倒を見てもらうか、保育所の一時預かりや地域のファミリーサポートセンター、ベビーシッターなどを利用するのもよいでしょう。
  • 就職後に子供を預ける環境作りも
    たとえ結婚している女性でも、小さい子供を育てながら再就職することは容易ではありません。雇う会社側としては、子供の体調不良を理由に頻繁に仕事を休まれては困るからです。ましてやシングルマザーは配偶者の協力が得られません。就職後に正社員として長時間働きたいなら、自分の親などいざという時に頼れる人の側に住んで、協力してもらう環境を整えたほうが有利でしょう。
    また、実家に頼らない人も保育園への申し込みは不可欠です。4月から認可保育所に通わせたい場合は、前年の秋から募集が始まるので遅れず手続きが必要です。

Beautiful young businesswoman working in office

就職の理由として離婚ということは言っていいの?

就職の面接では必ず「志望動機」を聞かれます。本音を言えば「離婚してシングルマザーとして生活していくため」ですが、どこまで話すべきでしょうか?

  • 応募先の会社に離婚のことは伝える?
    結論から言うと、離婚について履歴書の志望動機の欄などにわざわざ記入しなくて大丈夫です。なぜかと言えば、離婚に対してマイナスのイメージを持つ採用担当者も少なからずいて、書類選考だけで落とされる可能性があるからです。「性格に問題があるのでは?」といった偏見や、「すぐ再婚して辞めるのではないか」といった懸念があるのです。離婚歴だけで就職のチャンスを逃すのはもったいないので、履歴書には書かないほうが良いかもしれません。もし面接で聞かれたら当たり障りのない範囲で離婚について説明し、それ以上になぜこの職場で働きたいか、自分の経験・適性などをしっかり話し、意欲を見せましょう。
  • シングルマザーをプラスに評価する会社も
    一方、離婚したことをひた隠しにする必要もありません。シングルマザーをプラスに捉える会社も存在します。離婚後のシングルマザーは、元夫からの養育費や公的な手当がもらえますが、たった1人で子どもを育てなければならない「崖っぷち」の状況にいるシングルマザーは、生活費や子どもの教育費を賄うために、少しの苦労で辞めたりせず昇給への意欲も高い傾向にあると言えるでしょう。面接で離婚の話になっても気後れする必要はありません。シングルマザーだからこそやる気や根性があることを面接官にアピールしましょう。

 

ブランクがあっても役に立つ資格やスキルはこれ!

今は専業主婦という人の中には、結婚・出産までは資格やスキルを活かして働いていた人もいるはずです。ブランクがあっても再就職に役に立つ資格やスキルを紹介します。

  • 介護福祉士
    介護・福祉の分野は求人の数が多く、今後ますます必要とされる分野です。介護福祉士の資格があれば正社員での就職を目指しやすく、給料に資格手当もプラスされます。仕事内容は、お年寄りや障害者の身の回りのお世話のため、家事や子育ての経験も活かしやすいでしょう。将来的にはケアマネージャーになって収入アップを目指すことも可能です。
  • 医療事務
    事務職で人気なのは、医療事務です。個人病院や歯科医院など働き口が多く、自分に合った職場を探しやすい仕事です。また、子供の相手をしたい土日に休みやすいのも魅力です。医療事務の資格は比較的簡単に取得できますが、就職ではブランクがあっても実務経験者が優遇されます。

家庭に入っていた時間が長いほど再就職には勇気がいりますが、働き始めれば家庭では得られなかった社会との関わりや働く喜びにも気づくはずです。前向きな気持ちで就職活動の準備に取りかかりましょう。また、周囲の人に就職活動中だと話しておけば、ハローワークや求人広告には出回らない好条件の仕事を紹介してもらえることもあります。一人で悩まず誰かに相談してみてくださいね。

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